ひまつぶし人間観察

避難所の犬と韓国の犬食禁止と犬死とうちのワンコ

避難所の犬

韓国の国会で「犬食禁止特別法」が可決

韓国では今でも、犬肉は滋養強壮に効果抜群と信じられているらしい。
滋養強壮効果はどうでもよい。
要するに人間は、手あたり次第に食べて生き延びてきたというだけだ。
魚も鳥も、ウサギもイノシシも、蛇もクジラも、何もかも。
極限状態では人肉でさえ食料にしてきた。

地球上の食物連鎖


ライオンがシマウマを食べ、カエルが虫を食べ、芋虫がはっぱを食べ、フンコロガシが糞を食べる。
地球上の生き物は全てつながっている。
線引きはとても難しい。

養鶏場の鶏の気持ち

身動きの取れないケージの中で、死ぬまで卵を産み続け、ゴミのように処理される鶏たち。

子供の頃、ニワトリを飼っていた。
年の瀬の縁日で、親にねだってヒヨコを買ってもらった。
生まれて間もないヒヨコは、手の平にすっぽり収まるくらい小さく、ふわふわで、つぶらな瞳をしていた。
炬燵の端で毛布に包み、大切に育てた。
日ごとに大きくなり、毎日近くの空き地に連れて行った。
私のそばにぺったりくっついて歩くので、首輪も紐もいらなかった。
鶏が好きな草があちこちに生えていて、チョコチョコ歩く様子は実にかわいらしかった。

が、ある日、親が肉屋に持って行った。
その日の晩御飯はチキンカレーだった。
農家の生まれの親にとって、鶏が大きくなったら食べるのは食べるのは当たり前で、それ以外の選択肢はなかった。
自分も、何の疑問も持たなかったように思う。
うじうじ思い出すようになったのは、何年もたってからのことだ。

人間が人肉を食べることも、アリだ

世の中で、何が正しく何が間違っているか。
そもそも、正悪を区別すること自体、無理がある。
日々、限られた状況の中で、できるだけ正しい人、良き人でありたいとは思うが、状況が変わればたちまち判断が揺らぐ。

時代によって、状況によって変わるような代物は、大したものではない。
本当に大切なものは、何があっても変わらない。

ライオンがシマウマを食べるのは間違っていないし、飢餓状態に置かれた人間が人肉を食べることでさえ、間違っているとは思わない。

生き延びるために、全力を懸ける

大切なことは、全力で生きることだけだ。
動物でも、植物でも、置かれた場所で生き延びることにすべてを懸ける。

必死で生きている他の生物たちの痛みを思うこともなく、飽食に浸っている私たち人間は、どう考えても道を外れている。
人の道などという矮小な物差しではなく、すべての生き物を律する、「生き物の道」を、冒涜しまくっている。

生き物たちの生きざまも、死に至るさまも直視しないまま、膨大な命を食料として消費し続ける現在の人間の生きざまは、飢えたライオンが生死を懸けてシマウマを倒すのとは、雲泥の差があるように思う。

あらゆる生物が命がけで生きていることを、いつも忘れないようにしたい。

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