ひまつぶし人間観察

被災者のための地震関連情報の防災訓練効果

新年早々、まさかの大地震

正月気分が一瞬にして吹き飛んだ。
未だに行方不明者や被害の全容が明らかになっていないことを見ても、復旧には多くの時間が必要だろう。

能登半島地震 に対する画像結果


道路が分断され、水も電気も途絶えた中、被災者の置かれた状況は実に過酷だ。
一日におにぎり1個の配給とか、トイレが使えないとか、雪に覆われた避難所で毛布にくるまって蹲る人々。
映像に映し出される姿は、あるいは、自分だったかもしれない、と多くの日本人が感じている。

地震大国日本

能登半島自体が、何百万年だか、何千万年だか続く地殻変動の結果、形成された場所だという。
それって、日本列島全体がそうだろう。
要するに、明日、誰が被災者になってもおかしくないということだ。

NHKの被災者向け情報

NHKの報道は、被災者の生活にかかわる情報を事細かに流している。
断水の地域、停電の地域、通行可能な道路、通行止めの箇所。
給水情報も重要だ。
 ○○小学校、給水は水が無くなるまで、容器を持参して下さい。
 ○○農協2階、給水は13時から水が無くなるまで、容器を持参下さい。
 ○○町第2公民館、給水は14時から17時まで、容器を持参して下さい。
 ○○消防署15時から18時まで、ペットボトルか給水袋を配布しています。
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次に銀行のATMの臨時営業についてお知らせします。
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延々と、見知らぬ町の公共施設の名前が続き、頭がぼーっとしてくる。
正直、被災者以外に関係ない情報を、何故全国ネットで流し続けるのか不思議だった。
一つには、地元局が罹災したため、日ごろから災害・緊急時対策を強化しているNHKが本領発揮。
もう一つは、NHK自身の広告宣伝として効果的。
いざという時はやっぱりNHKが頼りになるのね、と多くの人が思ったに違いない。

そしてもう一つ、

全国民に向けた災害時のイメージトレーニング。

画面の中には、空腹を訴える子供とその母親や、倒壊した家の前で立ちすくむ男性、避難所の隅に身をかがめる高齢者など、自分の身近な人と大差ない相貌の人が次々映し出される。
インタビューに答える声も、日本語だ。
ウクライナやパレスチナより格段に感情移入しやすい。
顔と服を着せかえれば、簡単にお隣さんの一家になる。勿論、自分にもなる。

着の身着のまま、手ぶらで逃げるっていうのが、一番難しそうだ。

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