酷さに息苦しくなる。
降ってわいたようなハマスによるイスラエル攻撃。
イスラエルが反撃に転じ、ガザが焦土となるのは時間の問題。
アメリカは承認を与え、西欧諸国も及び腰。
ヨーロッパに根深いユダヤ人に対する確執がナチスを盟主としてホロコーストを生んだ。
見てみぬふりをし、あるいは加担した過去を恥じた、というより、ユダヤ人ネットワークの富にあやかろうと、イスラエルの増長を見て見ぬふりをし、加担してきた挙句の果て。
ハマスは数年前からこの日を準備してきたという。
ガザの人々全員による自決テロみたいだ。
ユダヤ人の組織的な入植が行われる前、ユダヤ人とアラブ人は街の中に混在して、宗教が違っても良き隣人同士であったという。
庶民は誰も争いを望まない。
戦争はいつも武力(権力)を持った一握りの強欲な人々により引き起こされる。
70年以上、追い立てられ、水も食べ物も、生活のすべてを奪われて、狭い場所に押しこめられ、希望の持ちようがない。
ー置かれた場所で咲きなさいーという言葉がある。
いい言葉だとは思うが、最低限の条件が必要だ。
水も土も光も差さない場所だったら、どうしたらいい?
生まれてから死ぬまで、檻の中で生きる気持ちはどんなだろう。
イスラエルは、一斉攻撃の始まる前に、安全な場所へ移動するようにと、ガザの住民に呼びかけているが、爆弾も間断なく、至る所に落とし続けている。
どうやって逃げればいい?どこに逃げればいい?
火にかけたフライパンに蓋をして、中身を丸焼きににしようとしているみたいだ。
自分にしても、ため息をつくばかりで何もできずにいる。
遠い国の出来事だと。
インカの人たちも、アメリカインディアンも、オーストラリアの原住民も、ハワイの原住民も、追い立てられ、追い詰められ、殺戮と飢餓で無数の命を奪われていった。
スターリンによるウクライナのホロモドールで奪われた命は400万から1400万という。
毛沢東によるホロモドールでは、3000万から4500万人が死んだという。
それに比べたらガザの人口はずっと少ない。
「死」という言葉、文字で並べるのは造作ないこと。
しかし、その一つ一つが、自分の親しい人であり、親兄弟であり、あるいは自分かもしれない。
どれだけ空腹を抱え、血を流し、痛みに喘いで息絶えるのか。
どうしたらいい?
